ニュース/Q&A


退職が決まった従業員から 「余っている年次有給休暇を買い上げてほしい」 との申し出がありました。当社では、これまで年次有給休暇を買い上げたことはないのですが、従業員からこのような申出があった場合、買い上げなければならないのでしょうか?(製造業M社)

 結論から申し上げると、従業員から申出があった場合でも年次有給休暇を買い上げる義務はありません。そもそも法定の年次有給休暇を買い上げることは原則違法となります。    年次有給休暇は労働基準法第39条にその定め…

人手が足りていないこともあり、最近長時間労働が続いています。このような状況下において、最悪のケースとして万が一従業員が過労死した場合、会社はどのような責任を負うのでしょうか?(海老名市 情報通信業T社)

 過労死とは長時間労働を原因とする脳・心臓疾患を発症したために亡くなることを指しますが、その疾病に業務起因性(=仕事と負傷、疾病、障害又は死亡との間に因果関係がある状態のこと)が認められる場合、会社は労働基準法で定められ…

物価高騰の影響を考え、ひとまず1年間に渡り、月額10,000円のインフレ手当を支給することとしました。この手当は割増賃金の計算の基礎に含めなければならないでしょうか?(町田市 製造業L社)

 石油や電気といったエネルギ一関連の他、生活に必要なさまざまな物資の価格が上昇している中で「インフレ手当」といった名称で従業員に特別の手当を支給する企業が増えています。    今回のご質間は、これと割増賃金との…

当社は就業規則で賃金支払日を25日と定めていますが、同日が金融機関の休業日に当たる場合の取扱いは定めていません。 これまで金融機関の翌営業日に振り込んでいましたが、この取り扱いに問題はあるでしょうか?(町田市 小売業D社)

 労働基準法では、賃金の支払い方法について、以下の原則(賃金支払い5原則と言います)を定めております。    ①通貨払いの原則  ②直接払いの原則  ③全額払いの原則  ④毎月1回払いの原則  ⑤一定期日払いの…

事業の縮小により、従業員数名の解雇を検討しております。 30日前に解雇予告できない場合、解雇予告手当はいつまでに支払えば良いのでしょうか?(海老名市 小売業T社)

 解雇する際の手続き上の決まりとして、解雇する場合は30日前までにその予告をすることを原則とし、30日前に予告しない場合は30日分以上の平均賃金を支払うことが求められています。ここで支払われる金銭のことを「解雇予告手当」…

当社は労使協定を締結する際の労働者代表について、これまで社長が指名してきました。しかし、そのような選出の仕方は問題があるのでは?と一部の社員が言っています。正しい選出方法を教えてください。(町田市 サービス業B社)

 36協定、年次有給休暇の計画的付与など、労働基準法が定める労使協定を締結する際、労働者の過半数を代表する者(以下「過半数代表者」)を選出する必要がありますが、選出方法について誤解されている会社も少なくありません。  &…

労使協定を締結した際の従業員代表であった者が退職しました。この労使協定は無効になるのでしょうか?(海老名市 サービス業K社)

 労使協定を締結した際の従業員代表が退職した場合や、管理監督者になり従業員代表の要件を満たさなくなったような場合でも、有効に締結された労使協定の効力に影響はありません。 労使協定を締結する時点で該当の要件に達していればよ…

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