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パワハラ、過労自殺で4200万円支払い命令

パワハラ、過労自殺で4200万円支払い命令

自殺した歯科技工士の男性の遺族が、勤務する歯科医院に損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は4月16日、医院側に約4,200万円の支払いを命じました。

判決では、経営者である歯科医師のパワハラや過労が原因でうつ病を発症し、自殺に至つたと認めています。裁判長は、日常的な叱責、基本給を月10万円に引き下げるといった行為があったことを例に挙げ、パワハラによって精神的に強いストレスを受けていたと判断しました。

また、 過重労働があったことも指摘しています。男性が亡くなる5カ月前の残業時間は月 193時間にも達しており、死亡直前の3ヵ月についても、いずれも145時間を超える残業をおこなっていました。男性の自殺は平成27年7月に労災認定されています。

パワハラについては、企業にパワハラ防止措置の実施を義務付ける法案が4月に衆議院を通過しており、成立すれば公布から1年以内に(中小企業は3年以内に)施行される予定です。

パワハラは業務上の指導との境界線がわかりづらく対処の難しい問題です。しかし、だからこそ社内でパワハラに対する共通認識を広めるために研修を行ったり、相談体制を整備するなど防止対策を講じておくことが重要です。